Sustainability
未来のために
廃棄物となったセメントやコンクリートからCO2を吸着
世界では循環型経済への移行に向けたさまざまな取り組みがなされています。建設産業、特にコンクリート・セメント産業においても、カーボンニュートラルに向けた取り組みは全世界的に加速しています。
現在、コンクリートの打設は日本国内で1日に約4,000以上の現場で行われていると言われています。
そのほぼすべての現場で「先送り材」が使用されており、これが残コンクリート・戻りコンクリート発生の原因のひとつと言われています。
わたしたちはこの「先送り材」の代替として、タケサイトを活用した商品「ルブリ」を開発しました。この普及を通して、建設現場での廃棄物とCO2削減に貢献していきます。
静岡発、公民連携での循環型事業モデルの推進
タケサイトは株式会社大林組、鈴与商事株式会社、三菱商事建材株式会社と連携協定を締結し、脱炭素社会の実現に資する「静岡DACプロジェクト」への参加を表明しました。
産業廃棄物の生コンスラッジを原料とし、ダイレクト・エアー・キャプチャー(DAC)技術を活用して再生炭酸カルシウム「タケサイト」(TAKECITE)を製造します。これを多様な製品の材料に展開していくことで、脱炭素社会の実現を目指していきます。
日本ならではの持続可能な事業モデルを目指して
タケサイトの研究開発の歴史は昭和までさかのぼります。当時は、その経済的なインパクトの低さから大きな注目を浴びることはありませんでした。しかし令和を迎え、タケサイトはいま新たなイノベーションの種として大きな期待を寄せられるようになっています。少子・高齢化に代表される日本の社会課題は、今後の日本の経済を左右する重要な課題です。こうした社会課題と経済動向とあわせ、世界的にはパリ協定での温室効果ガスが大きな契機となり、国レベルでの環境問題へのコミットメントが求められるようになりました。
そんな中、静岡に根を下ろし地道な開発を続けてきたタケサイト事業には、環境、社会、経済のそれぞれに好循環をもたらす要素を持ち合わせています。わたしたちは、こうした三つの要素を統合的に向上させる事業モデルを目指し、よりよい未来の実現に向けて活動していきます。